企業面接について

 久しぶりに「面接について」お話しをさせていただきたいと思います。

今回、企業面接に臨んだ利用者さんの状況、面接は以下のような条件でした。

  1. 面接の同席ができない
  2. 障がいの診断を受けて間もない
  3. 障がいに対する自己理解が進んでいない

 上記のような状況下で書類や試験等の選考を突破した方が、どのようにして面接に臨むかと言う、なかなかハードルが高いものでした。

障がい特性の整理

 そこで、まず障がい特性について整理するところから始めました。

 ご本人は就労経験があったため、どのような場面での業務が困難であったかを整理しました。これらはナビゲーションブックを作成する要領で行い、業務を行う上で「難しい」と感じていたことや、場面は「障がい特性」であることを認識していただきました。

 難しいと感じていたアレやコレは、自分の努力が足りていなかったために出来なかったのではなく、障がい特性上出来なかったということです。

 次に、「苦手なこと」→「自分で対処していること」→「配慮して欲しいこと」の整理を行いました。

 ここまでは順調に整理をすることが出来ましたが、障がいについての想定外の質問にはどのように対処するかという大きな課題が浮かび上がりました。

面接時にも使える!ナビゲーションブック

 通常であれば、面接に同行する私たち(支援員)が企業様に直接お伝えすることが可能ですが、今回は同席が出来ない状況です。

 そこで、障がい特性を書面にまとめ、面接官に渡してはどうかと考えました。

 面接当日は、幸いにも「控室があり会場まで案内してくださる方が居る」というところまで情報があったため、案内の方に「面接官の方に渡していただきたい」とお願いしました。急なお願いにも快く引き受けてくださり、面接に臨むことができました。

 この企業面接を受けた利用者さんは比較的緊張しやすい方ですが、お渡しした書面に沿った質問が多かったことから、慌てず淡々と質問に答えることが出来たとのことです。

 今回は、ナビゲーションブックを面接にうまく活用出来た事例ではないかと思います。ナビゲーションブックについては、さまざまな書式がありますが、「障がいについて詳しくない方が読んでわかる」ように記入することが大切です。

 私たちも、利用者さんへ「専門的な言葉を使わず、中学生が見てもわかる書き方」で書くようお願いしています。

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